学校からのお知らせ

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第43回入学式校長式辞

投稿日2020/4/8

式辞

 新型コロナウイルスの影響で、大きな混乱が世界中に広がっています。人々の出入国が厳しく制限され、国によっては国内の移動も規制されています。国際的なスポーツ文化のイベントが中止、延期になっています。さらに怖いのは感染の恐怖と自粛ムード予防政策の広がりで、生産・流通・サービスが滞り経済的な大打撃。更に報道によって造られる心理的な負の影響は、国難ともいえる状況です。学校の教育環境・行事にまで影響が拡散する、負のスパイラル現象が起きています。

 しかし、どんなに雨が降り続いても、お日様が輝く晴れ間は必ず来る、夜明けの無い夜はないの喩のように、必ず終息してみせる、立ち直って見せる、の思いがあれば大きな希望となって、私たちの行く道に光明を与えてくれるものだと思います。風は強い草を見つけることが出来る、雪は強い木を見つけることが出来る、挫折は強い人を見つけることが出来ると言います。今こそ希望を持つ時だと思います。

 希望を新たにした本日、拓殖大学紅陵高等学校は、第43回目の入学式を迎えることが出来ました。ただ今呼名のあった490名の第43期生の新入生諸君、そして保護者の皆さま本日のご入学おめでとうございます。心よりお喜び申し上げます。あまた多くの公私立の高等学校がある中で、よくぞ本校を選択してくれたと教職員一同が喜びと同時に、身が引き締まる思いで今日を迎えました。

 これから始まる高校生活は、三年間約一千日の自分自身の修行・鍛錬・訓練の場だと自覚をして下さい。本校の建学の精神は『人生開拓』これはどんな環境の中でも、臆せず屈せず正々堂々と生き抜き、自分の人生は自分の手で切り拓いていける人材を育てあげる。としているのです。そのために

一、国を愛し郷土を愛し親を敬う

一、信義・友愛・礼節を守る

一、学問を尊び心身を鍛える

この三つの校訓を定め、日々の生活の中で具現化、つまり実際に目に見える形の成果を高校三年間で出そうとしているのが、拓殖大学紅陵高等学校です。

 諸君たちは、勉強する時にはしっかり集中して学ぶ。基礎から見直しレベルを上げつつ大学入試や公務員試験・入社試験に備える。遊ぶ時には汗を流し笑顔で一生懸命に遊ぶ。ひとたび部活動になればより高みを目指し、千葉で一番いつかは全国で優勝の目標を掲げ、互いに切磋琢磨する姿勢が求められます。中学校時代に素晴らしい成績を残して入学してきた新入生もいれば、親子で人間関係に悩んだことがあった新入生もいるのかも知れません。部活でも関東・全国大会で活躍した子もいれば、地区大会で悔しさを味わった子もいるのです。

 ですが今日からは高校生として、新たな第一歩を刻むのです。真っすぐに前を向いて歩きだすのです。そして辛い時にこそ苦しい時にこそ『ここで笑顔をだそう』『ここからもう少し頑張って足を踏み出そう』『このままでは終われない』と思うことが大切です。映画やアニメの主役が、絶体絶命の時の台詞と行動を思い浮かべてください。悪役は状況が悪くなった時の、台詞と行動を思い浮かべてください。悪役は『もう駄目だ。逃げろ、俺には関係ない』という台詞を言いながら逃げだします。主役は『面白くなってきたぜ』『オラ強い奴を視るとワクワクするぞ』と前を向き自分に勇気を与える言葉を出し、可能性を信じて諦めないで立ち向かって行くと思いませんか。これから始まる三年間の学園ドラマの生徒役の主人公は、諸君たち新入生です。悩み苦しみ喜び笑い、挫折も味わいながら最終回はどんな場面が待っているのでしょうか。保護者役の主人公はもちろん保護者の方です。子どもと衝突し家庭も崩れかけ仕事でも疲れ果て、でも互いに信じ合って踏ん張って支え合い、最終回はどんな結末でしょうか。学校の教師役はもちろん担任や教科の先生方、部活動の先生方です。怒れば反発し、指示を出せば手抜きをして、でも少しずつ手ごたえを感じたかと思えば、裏切られ落胆して出直しを誓って迎えた最終回はどんな感動の場面でしょうか。難関を突破し、見事に手にした志望大学の合格通知書であり、激戦を勝ち抜き笑顔で握り締めた優勝旗と胸に下げた輝くメダルであり、親子で抱き合い嬉し泣きする瞬間であるかも知れません。代々続いた家の仕事は俺が後は守るから安心しての言葉かも知れません。

 その時に諸君たちを支えてくれるのが、今日偶然の縁で知り合った仲間です。互いに励まし合い笑いながら、高校生活でかけがえのない親友になるのです。

 そして学び舎で諸君たちの手本として指導者として、良き相談相手として道標になるのが先生方です。でも最後に後ろを振り返った時には、今日まで諸君たちを育て守り抜いてくれたお父さんお母さんや、祖父母とのお喋りタイムも必要なのです。これからは家族の会話も大切な勉強と経験です。

 さて保護者の皆さま、子ども達の夢を叶え、保護者の方の期待を具現化する為に、本校の教職員が一丸となり、優しくときには厳しく指導してきますので、どうぞ安心して、お子さんを拓殖大学紅陵高等学校にお預け下さい。三年後約一千日の修行鍛錬が終了する卒業式の席上で、お子さんたちをお返しいたします。

 結びに学校は教職員と生徒・保護者そして地域との連携がなくして、教育効果は上がりませんので、これからは学校運営に更なるご協力とご支援、ご理解をお願い申し上げまして式辞と致します。

  令和二年四月八日

                                                                  拓殖大学紅陵高等学校

               校長 森 章